シカゴ グルメ ここはU.S.Aの食い倒れの街 – ここだけは外せない。グラントパーク起点の食べ歩き3軒

アメリカ第3位の大都市シカゴ。名前はよく聞くわりにニューヨークや西海岸の都市に比べて多くの日本人には馴染みがそれ程ない街ではないでしょうか。

名前を聞いて起こされるイメージは、「金融街」「ギャング」「摩天楼」などでしょう。また、アメリカ南北を貫いて走る国道66号線(ルート66)の起点の街だと、ナット・キングコールの歌で知った人も多いでしょう。

そのシカゴが見せる別の顔、実は「アメリカの大阪」ともなぞらえる事ができる程の食い倒れ、グルメタウンなのです。

ミシガン湖畔の水上交通の要所であったシカゴは古くから食品加工産業が盛んでした。アメリカ中のモノが集まり、以前はまさに日本でいう「天下の台所」大阪の様相を呈していたのです。

故に、ピザやステーキの店は全米でもトップの店舗数を誇り、また多忙なビジネスマンのためのモーニングブレックファーストも多くメニューも充実しています。

今回は、シカゴ観光に訪れる人が必ずと言ってよい程訪れる街の中心、シカゴ美術館やグラントパークから徒歩圏内で食べ歩く事が出来る店を実際に訪れた経験から紹介してみたいと思います。

スペアリブといえばこの店、MILLER’S PUB

シカゴと言えばスペアリブ。その名店がここ「ミラーズパブ」 MILLER’S PUB 。著名人も多数訪れる、”いかにも”、なアメリカンスタイルの店。以前から旅行雑誌やトラベルサイトにも紹介されており比較的日本人にも知られています。

シカゴ美術館にも近く、徒歩3分。抜け出して昼食を食べに出るには最適(美術館は再入場出来ます)。

2日続けてのシカゴ美術館。ずっと立ちっぱなしでお腹はペコペコ。ご馳走になりました。

このお店はフルサイズとハーフサイズの値段が3ドル程しか変わりません。フルサイズで21ドルでした。相当にお腹が減っていたのですが、大きさを事前に聞いて最初からハーフにしました。フルはテーブルがステーキ皿で覆われてしまうか! と思う程です。

スペアリブなので、骨の部分があるのですが、それでも日本人には相当大きい。

パンやラスクも美味しく、しかもおかわり自由。ガーリック風味のあるなしが選べました。コールスローサラダとフレンチフライも添えられ、「おかわりする? サービスよ」と何度もウェイトレスに笑顔で言われてつい、「イエス」と答えてしまったお陰で皿にポテト山が出来、持ち帰る羽目に。

『World Famous Ribs』と看板に謳うだけあって確かにおいしいリブでした。

店内は70年代の風情漂うレトロモダンな装飾です。テレビで常時スポーツが流されていますが、うるさくもなく落ち着いて食事出来ます。

ビールの種類も多く、昼夜共におススメ。シカゴ美術館訪問の際には是非立ち寄って欲しい店です。

エネルギーみなぎるパワーブレックファーストがイケてる「Yolk」

世界広しと言えど、「ミシュランガイド」に朝食 breakfast のカテゴリーがあるのはシカゴだけ。それ程シカゴでの朝食は充実しています。

早朝からビジネスマンらが通う最近人気上昇中のこの店は、グラントパーク沿いにあります。

冬の朝陽差込む店内は明るく、とても気分が良い。やはり朝がおススメの時間帯です。メニュー表です。圧巻のエッグベネディクト。卵とまろやかなチーズソースの風味が合わさって口の中でとろけていく至福の瞬間…。たまりません。

どうしてもまた食べたくなるこのメニュー。グラントパーク沿いのホテルに宿を取って、滞在中何度も行きました。

アメリカ一の朝食を堪能する

もう1軒、シカゴの朝食で外せない店。「全米で一番美味しい朝食」と知られるのはこの「ルー・ミッチェルズ」Lue Mitchells です。

店内は朝早くから大勢の人で賑わう。寒い冬の朝にもかかわらず賑わっています。アメリカ人はやはり朝が早い。

丁寧に調理された卵料理。ケニーは一押しのオムレツをオーダーしました。見た目はなんて事ないようですが、さにあらず。卵が美味しいのなんの!

食して始めて分かる、アメリカ一のモーニング。噂に違わず、とはこの事です。卵にはこだわりがあり、特別に契約している農場から送られて来ます。

マクドナルド一号店はシカゴにあった。

以上、厳選の3軒の紹介でしたが、番外のもう1軒。グルメからは少し外れますが、あのマクドナルドハンバーガーの直営一号店はここシカゴにありました。そう、シカゴはマック発祥の地。今はないその一号店をマック50周年の記念に忠実に再現したのが、「ロックンロール マクドナルド」Rock ‘n’ roll McDonald’s です。

一目を引く外観デザイン遠くからでも目立ちます。意外と大きな店舗という印象を受けました。1983年からあった初号店は1990年代には「全米一忙しいマック」と呼ばれた程の人気でした。

しかし、なぜ店名がRock ‘n’ rollなのか実はこの店の通りを挟んだ対面には Hard Rock Coffee があります。マックも負けじとオールドロックンロール調店舗コンセプトで向こうを張ったようです。

だからでしょうか、店内はそこかしこにエルビスやビートルズの昔の写真、キッチュな小物や人形などが飾ってあり、ノスタルジーに溢れています。メニューは至って普通のマックでしたので、ここでは外観だけのご紹介とします。

如何でしたか?

シカゴは現代建築の宝庫であったり、また全米でも有数の美術館・博物館の集積地でもあり、まだまだ尽きない魅力のある街です。

次の旅のデスティネーションに迷った時は、多彩な魅力溢れるアメリカの「食い倒れ」の街を目指してみてはいかが?