名言続出だった『半沢直樹2』。
その中でも “ズキューン” と来たのは半沢の妻・花が、人事部から厳しい処分を言い渡されバンカー生命を絶たれそうな窮地の半沢にかけた言葉。
『生きていればなんとかなる』
くぅー、泣けた泣けた。
それは、どうしても自分にかぶってしまうセリフだったからかも。
夏山シーズンの最中、突然に心筋梗塞で倒れ何と5日の間生死の境をさまよった2年前(過去のヤマレコ日記に記述)。
それこそ『お、し、ま、い、DEATH !』と周りはほとんどが思ったに違いない。
なんとか生きて目覚める事が出来たものの緊急オペ時の合併症から左手が不自由になり、心臓も回復するかどうか…(もう山も好きな沖縄三線も無理だな)と人生どん底メンタル崩壊寸前。
その後心臓パイパス手術を受け生命の心配はなくなるも、好きな事を諦めて生きる事を思うと虚しさ50000%、黒崎調だと『ダメダメのダメ』kenny状態。さらに鬱に入りかけぼーっとしてふらつき倒れ、右足靭帯損傷まで。
そんな時、ふとドラマと同じ言葉を妻からかけられた。
『生きていればなんとかなる』
この一言で「すーっ」と楽になり、救われた。
妻は僕が死ぬなんて、これっぽっちも思っていなかったとか。
その後、気持ちが前向きになり、必死になって半年間毎日のリハビリで手も足もなんとかほとんど元に戻せた。毎日歩き、元の身体を取り戻し、1年経ち山に復帰。海外にも出かけた。
ほんと、生きていればなんとかなる。
そして今。新型コロナでとかく世間は落ちつかないのだけれど、不思議と心穏やかだ。
倒れた事で、生き急いだような日々の生活を見直せたからだろうか。
『大事なのは感謝と恩返し。これまでの出会いと出来事に感謝し恩返しのつもりで仕事をする。そうすれば必ず明るい未来が拓けるはず』
これも半沢が若い後輩に言ったセリフ。
今は生きている事が恩返しそのもの。
半沢の言葉通り、倒れた事にすら感謝出来るまでになった。