デトロイト空港到着早々ロストバゲージ発覚!
そして、スーツケースはニューヨークへ?
(ここまでの話は ▶︎ ロストバゲージ! ニューヨークに消えたスーツケースを追え! – ① –
消えたスーツケースの行方
デルタ航空カウンターで聞き出した情報を整理してみました。
●僕と同じ飛行機で名古屋からデトロイトに搭乗した別人が誤ってスーツケースをデトロイト空港到着後ピックアップ
●乗り継ぎ(トランジット)ゲートを通過している。
●デトロイト発ニューヨーク行き便へ預け荷物としてはまだチェックインされてない
●僕のスーツケースを持って行ったであろう別人がニューヨーク便へ搭乗したかは未確認
ここまで整理出来たので、ふと思った。
(その人、まだデトロイト空港内にいるのでは?
ニューヨーク便に乗る前に何とか足止め出来ればスーツケース取り返せるハズじゃないか?)
カウンターでその事を伝えたのですが、もう既にその人はトランジットの荷物検査を通過してしまっていた。
(おかしいじゃないか? 乗り継ぎ時に荷物の確認をやらないのだろうか?)
食い下がりましたが、明確な回答は得られず。
ニューヨーク便へ搭乗してしまえば、荷物1個のためだけにフライトを遅らせてまで積んだ荷物を再チェックするなんて、ありえないだろう。
すぐにスーツケースが見つかる事はあきらめて、頭を切り替える。
今後のために、航空会社の連絡先を確認。
また、当面必要なものを買う、と宣言し全て領収書を取る事にしました。
まず衣服。保証してくれるのはいくらまで?
何はともあれ衣食住が生きていく基本。
荷物がなくなり困るのはまず服と健康関係。
薬やコンタクトはかさばらないし、無くすと怖いので機内持ち込み荷物にしてあったから大丈夫。
空港からホテルまでの途中で衣類の買い出しです。全て領収書は貰います。
デトロイトで仕事を終えてからシアトルへ向かい週末を過ごす予定でした。ここで考えるのは、入国後移動が直ぐにある場合、衣類を購入してもそれを運ぶバッグも必要、だという事です。
さらに、シアトルの目的地は山あいにあり、日本からは防寒用のアウターまでケースに詰めて持ってきていました。
これも必要となるので購入しました。
いつ、スーツケースが戻ってくるのか分からない状況です。おそらくニューヨークに飛行機が到着して直ぐに発見されてもデトロイトに戻ってくるまで数日。シアトルへの移動日に間に合うかどうか、かなり怪しい。
仕事の打ち合わせ用に準備した書類はすべてスーツケースの中。
翌日からのミーティングはヒヤヒヤでした。
が、会議に参加した同僚、得意先からも
『仕方ないですよ。名古屋の空港でも1日平均2-3個はロストバゲッジの荷物があるらしいですよ。アメリカはもっと多いはずですから』
そ、そんなに多いのですか…。 引き取られなかったり、忘れ去られた荷物はどうなるのだろうか…
翌々日、仕事を終えた時点でも連絡は来ません。また、こちらから電話を入れてもなかなかつながりません。
日本の携帯ではかなりつらい状況です。
いよいよシアトルへ移動するその日。再びデトロイト空港からのフライト。
カウンターに向かい、状況を聞きました。
すると、
『まだ情報がアップされていない。ニューヨークで見つかったら、デトロイトに戻すようには依頼してある』 とのコメント。
まてまてまて… 今からシアトル行きに搭乗するのに、デトロイトに送られても困る!
僕のフライトスケジュールは日本へ戻るまですべて事前に分かっているハズ。
シアトルの滞在先を念のため伝える。
スーツケースが見つかっても、今度はどう受け取るのかの問題になってきた。
帰国便登場までにどうやって受け取ればよいのか?
あきらめて帰国、すると…
シアトルへ飛んで週末をすごす間、スーツケースの事が気が気ではなかった。
まあ、なんとか衣食住はたりているし、新たに購入した小型のスーツケースもある。
(念のために、このスーツケースは空港の搭乗便と同じデルタ航空直営のショップで購入しました。
あとで請求がしやすい、と考えたからです)
結局、シアトルを発つ日まで待ちましたが何も連絡は来ず。
(ああ、スーツケースの中には愛用の登山靴もはいっていたな。あきらめるしかないか)
気に入っていたルフトハンザ仕様のリモワともお別れ。
リモワの代わりに小型のスーツケースを引きながら降り立った9日ぶりの中部国際空港。
税関を通り抜けると、なぜか僕の顔を見て駆け寄ってくる人がいる。
知り合いでもないし… みると作業服らしきものを着ていて、腕にぬいつけてあるロゴは 『DELTA』。
そして、手に持っているのは… ロストしてニューヨークに消えたはずのリモワ!!
『ニューヨークで誰にもピックアップされずに残っていたようです。携帯に連絡を差し上げたのですがすでに出国されたようなので
直接名古屋へ送るよう段取りして、つい2時間前にここに到着したんですよ』
何と、僕よりも早く帰国していたリモワ。
一度も中を開けられていないようだ。
アメリカの同僚へ買った日本のおみやげもそのままに。
「無事だったか~。ニューヨークまで一人で散歩に行っちゃって… しょうがないヤツだな」
戻ってきてくれた愛用のリモワ。傷もついていない。
再度その方に聞くと、やはり買ったものの請求はデルタのウェブサイトから行わないといけない。
念のために連絡先を教えてもらい、万一ややこしい話になった時には力になります、とも。
やはり日本人の方が対応いただけると随分安心です。
帰国後しばらくしてから、さっそくデルタのウェブサイトから購入したものの領収書と支払請求を送りました。
日本語の表示がなく、英語だけなので煩雑ですが、ここはがんばって送付しないと!
2か月とだいぶ時間はかかりましたが、購入したものは全部、補てんしてもらいました。
おかげでスーツケースが1個増えてしまいましたが。
なれない海外でロストバゲージに直面する方もいるでしょう。
ですが、地道に何度も航空会社に確認を。
また、僕の例のように帰国後に見つかる事もあります。
必要なものは必要なので購入した、と筋道たてて説明できれば恐れることはないです。
とはいえ、2つのスーツケースを引っ張って空港から家に戻るのはかなり大変でした。
さすがにタクシー代までは請求できないようなのでご注意を!
Have a nice trip ! (皆様、よい旅を!)