ウーウーウーウー !!!!
『火事っ?』
何があった?
火の気はないはずだし…
まさか、IHヒーターが暴走したか? (最近ご機嫌ナナメだったから)
いや、この前みたいに炊飯器のスイッチ消し忘れか?
カラ焚きで半日以上ほかってあったから… アイツ、何度言ったら!
2階には今、一人で息子がいるだけのはず。
我が家は2階建て。2世帯住宅。
妻と息子との3人家族は2階に。
1階には母と弟が住んでいるが、買い物に出かけていて不在。
僕は母に頼まれて留守中に風呂場の汚れを見に下りてた。
せっかくだからと予定にない掃除にまで手を出して小一時間…
突然の音に仰天したのは言うまでもない。
あわてて風呂場を飛び出して、声を上げる。
『なにがあった!? 無事か? おーい!!』
返事が…ないぞ?
こりゃ、イカン!
脱兎のごとく階段を駆け上がろうとすると、その息子が踊り場まで駆け下りてきたところにぶつかりそうに。
「ヤジ!(私のこと)」
『へ?』
「大丈夫? 火事?」
『えっ、2階じゃないのか??』
「この音なったからびっくりして…」
『まさか、隠れてタバコとか吸ってないよな?』
「あるわけないじゃん!」
確かに…。タバコなんて吸うことがない事も分かっている。けど、炊飯器は?
よく息子は寝坊して起きてきて、あわててご飯をたべて炊飯器を消し忘れる。
『おい、炊飯器!消したか?』
「さっき、1階で一緒にごちそうになったじゃん。ごはん、2階に残ってないよ」
…そうだった。
じゃ、火事はどこなんだ?
息子は2階から降りてきた。 僕は1階から飛び出してきて、彼とぶつかった。
音はまだ、ウーウーウーとなり続けている。
玄関?
二人で目をあわせ、息切らして玄関のドアを開ける。
雪が降りそうな寒々とした空…
火の気配はまったく、これっぽっちもないぞ?
音の正体は。
「ヤジ、どこにいたの?」
『1階のフロ場にずっといたけど…』
「じゃ、それだよ」
『火がでたら、すぐ気づくぞ。何も燃えてないよ』
「いや、これこれ…」
息子スタスタと1階のフロ場にはいっていき、指差したのは、コレ。
『… あ、コレって… (汗)』
「掃除してて触ったでしょ??」
そう、コレ、非常警報ブザー。
両親と同居が決まって、念のため家をバリアフリーにしたとき。
フロ場で万が一の事になっても助けを呼べるためにと取り付けたもの。
「フロそうじしてた時どんな格好だったの?」
『こうやって、しゃがんで… あり??』
お尻がフロのふたを押して、それが警報スイッチにあたってるじゃないの!
解除ボタンを押すと、遠くでなっていた音はピタっとやんだ。
『あ… とまった… ね』
顔を見合わせ、大爆笑だった。
ああ、火事じゃなくて、よかったよかった。
よく考えると、非常警報ブサーも、火災警報装置も、どんな音がするのか知らない。
どんなに安全を考慮して警報装置をとりつけたところで、何が鳴っているのかわからなければ
対処出来ません。
家を建ててもう20年近く。一度も確認していない。こりゃ、いかん。
天井にある火災報知機。念のためどんな音かと紐をひっぱってワザと鳴らそうとした。
音が出ない。
あれれ?
電池の寿命が切れていました。
あわてて交換品を注文。
念のため、家じゅうの火災報知機を全部取り替える事にしました。
電池交換工費と新品ではほとんどコストがかわらなかったからです(1個わずか約1,700円)。
ケガの功名。
危機管理不足の我が家でした。
万が一の時は今日なのかもしれません!
作動しても、どんな音がするのか?
その時に大変にならないよう確認をしておきましょう!
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