八ヶ岳ブルー!

日本の中央部、中信高原と呼ばれる地域は日本でも有数の晴天率を誇ります。

内陸に位置し、海からの水蒸気の影響が小さく年間を通して降水量も少ない。

特に冬は快晴の日も多く、乾燥したパウダースノーが青空に映える素晴らしい景色。

青、というよりはまさに紺碧! 雲一つない群青の空がひろがる事も多い。

この雲一つない素晴らしい冬の青空を、2012-13年ごろから八ヶ岳南麓の観光関係者の間では「八ヶ岳ブルー」と呼ぶようになりました。

今では登山者からスキーヤー、一般の観光客にもひろくこの言葉が知られています。

また冬の夜はまさに『星が天から降ってくる』。

日本でも有数の星空の美しい場所です。

もちろん東北や北海道に行けばもっと透明度の高い青空や星空が多くあるのですが、八ヶ岳の素晴らしさは何と言っても都会からのアクセスのよさ。

雪深い冬国の備えをそれほど気にせずに楽しめるところが魅力です。

北横岳は、北八ヶ岳ロープウェイを利用すれば簡単にアクセス出来る、冬の八ヶ岳ではまず最初に名前が上がる目的地です。

ロープウェイで一気に標高2,237メートルへ

中央自動車道、諏訪もしくは諏訪南インターを下り、ビーナスラインを経由して目指すのは「ピラタス蓼科スノーリゾート」。ここが入口です。

駐車場に車を置き、「北八ヶ岳ロープウェイ」の山麓駅乗り場へ。

(以前は蓼科ピラタスロープウェイと呼ばれていました)

標高1,771メートルにある山麓駅からの標高差466メートルをロープウェイはわずか7分で登ります。

山頂の坪庭駅、ここは、ピラタス蓼科スノーリゾートのスキー場最高点。

ここまではスキーヤーやスノーボーダーも上がってきます。

また、ロープウェイ山頂付近でスノーシューハイクを楽しむ人も増えてきました。

ロープウェイを下りたら、アイゼンを装着。

今回は北横岳と縞枯山の2山を1日で行こうとの欲張り計画。安全をみて最初から装着しました。

ロープウェイ山頂駅を下りると目の前には雪原がひろがっています。

溶岩台地、「坪庭」、モノトーンの世界。

坪庭からは八ヶ岳ブルーの空の下、樹林帯を登っていきます。

気持ちイイっ!

この日は風もなく穏やかな日でした。

立ち止まってみると、驚くほど静か。雪の樹林帯の静寂は格別です。

ひと登りすると到着する北横岳ヒュッテ。ここまで山頂駅から歩くこと約1時間。

多くの登山者が休憩中。

北横岳ヒュッテからもう1ピッチ、約15分歩くと待望の北横岳山頂。

南八ヶ岳の主峰の展望が一気にひらけて爽快。

大きく裾野を広げる八ヶ岳。赤岳、阿弥陀岳、硫黄岳など核心部の山々。

反対側には坊主の頭のような山容の蓼科山。

足元に広がるのは茅野の市街地。遥かに遠望する中央アルプスが屏風のよう。

左奥に見えるのが南アルプス前衛の入笠山。その山腹には富士見パノラマスキー場の斜面が見えています。

この入笠山も素晴らしい展望の山。

こちらも展望は雄大で、同じようにスキーゴンドラを利用して一気に山頂へ登れます。

是非、雪の入笠山もチャレンジしてみてください。

▶︎ 『富士見パノラマ 入笠山 スキーで登って遊び尽くす冬

次の山、縞枯山を目指して歩く

北横岳は標高2,473メートル。

山頂は風が強く吹き抜けていき雪が飛ばされている事が多いです。

さて、北横岳の山頂を後にして、もと来たルートを戻ります。

見渡せば正面に八ヶ岳らしい亜高山帯、シラビソの樹林。

三ツ岳の岩峰がちょこんと飛び出ていて面白い。

来た道を坪庭まで戻り、今度は反対側の縞枯山へ往復します。

ここは古くからテレマークスキーの講習も行っている山小屋。

オフピステのスキー練習に好都合な斜面が背後にあり、定期的にツアーやレッスンが行われています。

目の前に湿原が広がる絶好のロケーション(もちろん冬は雪の下に埋もれていますが)。

縞枯山荘から坪庭方面を振り返る。右奥がさきほど登った北横岳へと続く山稜。

山荘から急な斜面を登ること30分。

飛び出したのはこの雪世界。カナダや北欧を思わせる針葉樹帯。

北の方角、中景は車山スキー場が見える霧ヶ峰、その奥に美ヶ原。(雪は無いなあ)

遥か奥の北アルプスの銀屏風は今日は雲に覆われておあずけです。残念っ。

縞枯山山頂は細長く広い。

南側に展望が開ける岩の上へ向かいます。

ここからは八ヶ岳核心部が手に取るよう。北横岳よりも近い分、よりダイナミック。

振り返ると、縞枯現象が(中景)。

雪のついてないように見える横線が縞枯現象で枯れてしまった部分。

その奥は朝登った北横岳が見えています。蓼科山の白い頭もチョットだけのぞいている。

リピーターになること間違いなし!

ロープウェイを利用して、気軽に雪山登山が楽しめるのが、この北横岳・縞枯山のいいところ。

雪山を歩くのは… という人もロープウェイを利用して坪庭まで上がれば下界では見られない雪のオブジェが視界にひろがります。

メルヘンの世界広がる八ヶ岳。

一度訪れたら、間違いなく「八ヶ岳ブルー」の虜です。

冬の晴天率、驚きの80パーセントですから、是非!

【北八ヶ岳ロープウェイ】

中央自動車道 諏訪ICよりビーナスライン経由 約40分

▶︎北八ヶ岳ロープウェイ 公式サイト

▶︎ピラタス蓼科スキーリゾート 公式サイト

【温泉】

▶︎蓼科温泉公式サイト