通訳案内士試験を受ける ② これだけで「日本歴史」は大丈夫

英語の通訳案内士試験の1次試験にある科目、日本の歴史。高校以来、あえて勉強する機会などなかなか無いものです。ですが、旅好き、歴史好きな諸氏にとってはそれ程難しくありません。

高校の日本史教科書と資料集があれば大丈夫。

耳から覚えて、まず自信をつけろ!

おススメは、「耳」から覚えろ、です。

というのは、限られた時間で一番効率良く全体の流れを理解出来るてっとり早い方法が、耳から吸収すること事だからです。

血走った目で教科書の文字を追っても、なかなか頭には入りません。不思議な事に同じ文言が耳から入ってくると簡単に記憶が出来てしまうのです。

文字から入ると、どうしても人名地名など、漢字を追いかけてしまい、なかなか覚えられません。これが、音になると漢字の読みにとらわれず、素直に聞こえるままにいとも簡単に頭に刻みつけることが出来ます。

使ったのは、コレ1冊。

高校の教科書を本物のアナウンサー達が読んでいます。ですから、ものすごく聞きやすいです。

細かい固有名詞を覚えるのは後回しにしましょう。まずは知っているようで分かっていない、昔勉強したにもかかわらずすっかり頭から抜けてしまった、大まかな「流れ」を掴みましょう。

流れが分かれば、ある程度時代区分毎に、後々に覚えていく出来事や地名、人名のイメージを紐つけ出来て、楽です。

そもそも、一度は聞いたような名前も結構多く、地理的イメージがあまりにも広すぎて、複数の人物や地名がどんな順番で現れたのかを理解するのが難しい世界歴史と比べれば、場所の狭い日本での出来事ですので、相当ラクです。

「資料集」は見て楽しい必読教材

次に、個々の事象や人などを見ていくのに一番効果的なのは「資料集」です。そう、高校で使われる副教材のアレです。先生のひまかな授業中(失礼!)に黒板を見るより何気に見ていた方も多いのでは。まず、写真や絵が多いので飽きません。眺めているだけで、ケニーは楽しいです。実際に高校時代に日本史は科目で選択して学んだ事はありませんでしたが、実に面白い! 先ずは覚えないといけない、という強迫観念を忘れて、ボーっと眺めてみては。そのうちに興味の湧いてくるページが必ずあるはず。そこから徐々に見るページが増えていくまではそんなに時間はかかりませんでした。

文化史だけはもう一冊、専門の本を

ただし、文化史だけは別の本を買いました。歴史的建築物などは地理の方にも関係してくるので覚えやすいのですが、各時代毎の文化財や作者、また作品名は、ガイド試験の性質上かなり重点が置かれるからです。似たような名前の作品や人名も多く、文化関係だけは資料集に加えてもう1冊、参考書などを手に入れて出来る限りの固有名に触れておくのが良いでしょう。

ケニーはこの資格試験を受けるまでは絵画や彫刻などにはほとんど関心がありませんでした。国内を旅行する際も、やはり自然志向で神社仏閣や美術館などには目もくれていませんでした。それが、試験勉強を通して日本歴史に触れ、面白さに開眼。今や、寸暇を惜しんでそれらを調べ、足を運んで楽しむようになりました。

★おススメの教材

①詳説日本史図録(山川出版社)約360ページ

フルカラーで見ていても楽しい。

②アナウンサーが読む山川 詳説日本史 CD-ROM付 (山川出版社)

基本の1冊です。

③超速 日本文化史の流れ(ブックマン社)

文化史だけはもう1冊読みました。竹内さんの本は、どれもとても参考書とは思えない面白さ。有名な予備校教師でもあり、古神道の神主でもある竹内さんの語り口につられてグイグイと読み進められます。