『あ、出てきた、出てきたっ!』

「うわー、綺麗。今年も良い年でありますように…」

『おーい、前の人、頭下げてよ。見えないんだよ』

「良かったねー、晴れて。こんなに綺麗なご来光は初めて見たよね」

『初日の出だよね、これ』

「えっ、ご来光だよ、ご来光。初日の出じゃなくて」

『お正月だもん、初日の出だよ?』

「???」

隠れた初日の出スポット、東谷山

新年、あけましておめでとうございます。

時代は変わり、新たな元号「令和」初めての新年、初めての元旦。

誰もが気持ちを新たにして、新しい年に喜び、昂り、期待して、色々な想いを噛みしめていることでしょう。

元日の朝、新しい年の始まる初めての朝に昇る太陽を拝みたい気持ちはケニーも同じです。

この年初めての太陽が昇る瞬間に立っていたのは、名古屋市内で最も高い「東谷山(とうごくさん)」の頂でした。

ここにはこの地方でも最古といわれる神社である「尾張戸(おわりべ)神社」があります。

標高198メートルながら、名古屋市の最高地点で、狭いながらも東西に展望が開けます。日が昇る東側には陶磁器で有名な瀬戸の街の向こうに標高629メートルの猿投(さなげ)山が伸びやかに姿を見せ、元日には太陽がその肩あたりから上がります。

東海地方の初日の出の名所といえば、古くから知多や渥美半島などにある岬や浜が知られていて、海沿いのイメージがあります。

しかし今年は新しい元号「令和」初めての年。より神々しい気持ちで、特別な気持ちで迎えたい。海も良いけども、山頂に神社があり、アクセスも近いこの東谷山はうってつけの場所でした。

麓のフルーツパーク駐車場から山道に入る時間には足元がうっすらと見える時間になっていました。この日の名古屋の初日の出の予想時刻は午前7時1分。東谷山はそれより10分ほも遅れて陽が昇ります。

山麓から20分足らずで到着出来るとあってかなり混んでいます。

その数、ざっと500人程。風もなく多少の寒さは感じるものの絶好のコンディション。

待つこと10分、晴れ渡った東の空、猿投山のシルエットの肩から眩しい朝日が顔を出しました。

見たのは「初日の出」?それとも「ご来光」?

ここで、ケニーの前で昇る太陽を見ていた女性2人連れの会話に戻ります。

我らが見たのは果たして「初日の出」なのか、「ご来光」なのか?

実はどちらも正解です。

元旦の朝、昇るのは「初日の出」。

高い山から見る日の出が「ご来光」。

元日の朝、山の上から見ればそのどちらでもあるのです。

▶️ご来光については次の記事も読んでみてください

『『山の怪物『ブロッケン現象』に会う幸運の揃う条件は? 』

新たな年を迎え、これ以上なく清々しい気持ちになる一瞬。

初日の出を見た後に初詣も出来る東谷山

東谷山の素晴らしいのはこの後すぐに初詣が出来るから。これは嬉しい。

ご来光を見る展望台は尾張戸神社のすぐ隣なので、その足で参拝の列に並びます。

尾張戸神社は、実は熱田神宮に次ぐ東海地方で最も大きな神社であったかも知れない説もあるほどの古社。

この神社、実は尾張戸神社古墳という円形古墳の上にあります。東海地方で最も古く国の史跡に指定された「しだみ古墳群」の一部で何と4世紀前半に造られたもの。

この地を治めた豪族たちは、神おわすこの聖なる山に葬られたのでした。

▶️ しだみ古墳群についてはこちらの記事を。

しだみ古墳群ミュージアム開館。「土偶」と「埴輪」の違い、分かる?

元旦の日は普段閉じている社務所が開かれます。

破魔矢とお札、それにおみくじ。ちなみに御朱印もいただけます。

さらにうれしかったのは、この日だけの特別な神社からの振舞い。

お神酒だけでなく、お菓子やみかん、そしてお餅まで振る舞われました。

お餅は竹竿の先に挟んで、焚き火の上でセルフで焼きます。

ご来光が拝め、初詣とおみくじ、御守りもいただき、さらにお神酒とお菓子、みかんにお餅をいただけるなんて。

お餅はコゲてしまいましたが、これはご愛敬。

『神様、これからも書き続けますよ』

実は東谷山、ケニーの家の玄関を出て徒歩でも40分あれば山頂に行けます。

▶️ 東谷山についてはこちらを。

名古屋市 東谷山フルーツパーク 紅葉も桜も楽しめるちょこっと遠足

いわば「裏山」。20年も住んでいて何度も山頂には行きましたが、何故か初日の出は見た事がありませんでした。

しばらく書けなかったこのブログ。いつも読んでいただいている方から心配してメールもいただきました。

嬉しいです。ありがとうございます。

書く事で幸せを感じていただき、また幸せをもらえる。

大丈夫。

猿投山から上がる太陽をみながら想いましたから。

『また、書くぞっ』

★参考 東谷山頂の展望

(名古屋駅のビル群が見えます)

(濃尾平野を一望する西側の展望)