大好きな「千年の都」、京都。

年に10回は名古屋から京都に出かけるケニーです。

行けばいくほど、新しい魅力を発見できる、「スルメのような」街。

もうひとつの趣味である山登りが忙しい夏はともかく、春や秋、さらには冬もとかく最近は「京都へGO!」が多い。

JRのキャッチフレーズではないですが、週末時間があるとふと考えるのは

「そうだ、京都いこう」。

仕事で京都へ行く事はまずないので、週末もしくは休暇を使って時間をひねり出して向かう事がほとんど。

週末2日のうちどちらか1日は別のこともやりたい…

なので、京都行はほとんど日帰りになります。

どの季節も素敵な京都。

特に、桜の時期の京都はやはり素晴らしい。

「千年の都」と「桜」の組み合わせは最強!
文字通り、最強です。

桜咲く京の都… もう見た瞬間、ノックアウト!という感じです。

千年という悠久の時を過ぎた美しい日本の寺社仏閣、城壁、そして街並みが淡いピンクの花で囲まれて華やぐ。

「ニッポン、サクラ、ビューティホーッ!」

アメリカの大手旅行紙などで「世界の人気観光ランキング」で上位を獲得するなど京都の人気は世界的にうなぎのぼり。

大きなスーツケースを持ち歩く外国人観光客も増加し、年間の訪問客、なんと5,000万人。
ざっと1日10万人以上が京都に観光にやってくる。
人気歌手のコンサートか、サッカーワールドカップが毎日行われ、大勢の客が県外からやってくる、という状況が年中続いているというワケですね。

そこで、地元では、混雑を分散させるために夜のライトアップを実施したりと、あれこれ策を打ち出しています。

また、「歩くまち・京都」という新しいスローガンを打ち出し、マイカーでの市内流入を抑制しました。

その結果、鉄道・バス利用の観光客がこの数年で一気に増えたのです。

おかげで、市内バスはいつ乗っても大混雑。

バス停に泊まったバスの車中を見てあまりに多くの乗客に乗るのをあきらめる事も多いです。

週末、朝8時をすぎて京都駅で空いているコインロッカーを見つける事はまず無理。

度を越した混雑ぶりに、自分のまわりにも「桜の季節に京都はちょっと…」という人も最近多く耳にします。

それでも、桜咲く京都を楽しみたいっ!

自分が住む東海地方から、混雑を避けて桜の京都を存分に楽しむためにはどうすれば?

あれこれ知恵を絞って京都を楽しんできました。

この7つのポイントで大満足。桜咲く京都を日帰りで楽しむ

1 往復夜行バスを利用
2 早朝入場可能な名所を目指す
3 自分の足を使う(歩く)
4 「修理中」の名所が狙い目
5 ホッポング出来るエリア
6 夕食と買い物は夜桜見物の前に
7 夜桜見物は京都駅に近い「東寺」で

1 往復夜行バスを利用

観光地が混雑してくるのは当然、朝食を食べてから人が動き出す時間から。

早朝は外せません!

そこで、考えたのは夜行バスの利用。名古屋~京都間は高速道路利用であれば2時間の距離、これを6時間かけて走ります。
時間調整のため、サービスエリアに入って何度も休みます。おかげでそれほど体力を消耗せずに行けます。
最近の京距離バスは非常に快適!数多くのバス会社が参入したおかげで選択肢が大幅に増えました。
宿泊費も節約出来ます。

夜走るバスの多くが到着するのは、名神高速道路・京都の「深草」バス停。ここから徒歩10分で地下鉄の駅へ。
地下鉄は朝早くから運行していますし、混雑してくる時間はまだ先です。朝の食事をして目的の場所への移動する時間は十分あります。

2 早朝入場可能な名所を目指す

バスが到着してから場所にもよりますが目的地に到着して1時間ほどは十分な時間があります。

桜の見頃時期は朝7時ごろにはもう日が十分にあがっていて、晴天の日にはもう青空に映える桜を見ることが出来る時間です。

ところが、多くの寺社仏閣の入場開始は9時以降です(中には「東寺」などのように早朝拝観を実施するところも出てきました)。

そこで、朝狙うのは、誰もが行ける場所、開門が早い寺社の桜の名所になります。

円山公園、インクライン跡など京都の市内にはたくさんの「公共の場所」で桜が綺麗に咲きます。

今回は東本願寺から円山公園に咲く一本桜を狙って訪れました。

結果はこの通り。満開の桜を独り占めに出来ました!

東本願寺前から京都タワー

東本願寺 三門前

円山公園「祇園しだれ」桜

3 自分の足を使う(歩く)

確かに体力が必要です。が、名所の間の距離が短ければ自分の足を使って移動するのがもっとも確実にたくさんの場所を訪れる事が出来ます。

早朝の桜を満喫した後は、その近くにある別の目的地を探します。

今回は円山公園から徒歩で、高台寺とその塔頭(たっちゅう)である園徳院を訪れました。

円山公園から「ねねの道」を10分歩くだけです。

高台寺 方丈庭園のしだれ桜。

JRの「そうだ、京都いこう」にお目見えした桜です。

桜だけでなく、ツバキも風情がありました。

その後、再び、円山公園をぬけ、今度は知恩院を目指します。

4 「修理中」の名所が狙い目

今回は清水寺という超メジャーをスキップし、あえて反対の知恩院へ。
現在、知恩院の主要建物である国宝「御影堂」は大修理中(工事は2019年3月に終わるが堂内設備工事や仏具搬入でその後まだ1年ほど参拝出来ない)。

このように修理中の建物がある寺社は、当然「インスタ映え」しないと思われ、とかく旅行者には敬遠されがちです。

ところがどっこい、広い境内を歩き回れば、素晴らしい場所はいっぱい。そして桜も。

こちらが「桜度マックス」、同じ知恩院境内の多宝塔。

この後、塔頭の友禅苑を経て知恩院を後にします。

再び徒歩で、青蓮院、粟田神社と静かな道を歩きました。

青蓮院門跡は楠の木陰にたたずむ静かな場所でした。

散り桜が何とも風情があって素敵です。

小さな粟田神社。

ここからは少し東へ向きを変えて歩き、蹴上の駅をへてインクライン跡へ。ここは京都でも指折りの「桜街道」。

インクラインは琵琶湖疏水へと走った古い軌道跡。その両側に桜並木が。

さすがに花見客が多い場所です。今日一番の「桜密度」です。

このあたりでようやくお昼。南禅寺が近くなって来ました。

気に入ったお店に入るのもよし、ですが時間のおしい僕は背中のリュックにお弁当とお茶を入れて持ってきたので、桜をめでながらインクライン跡の気にいった場所でのんびり昼食をいただきました。

5 ホッポング出来るエリア

ここまでで充分おなかいっぱい桜を満喫しました。

でも、まだお昼時です。ここまで歩けたら、あとは南禅寺と平安神宮、と目的を絞ると決めていました。

地図を見れば分かるように、自分の足を使って桜を見るには、当然あまり離れた場所を移動は出来ません。

ホッピング (Hopping)、つまり飛び跳ねるという意味ですが、ハチやチョウのように飛んでまわるのではなく、バッタのように近くを飛び跳ねるような行動の方がラクだし、楽しめます。

この辺りは個人の趣味もあるのですが、僕は「絞ってガッチリ楽しむ」派なので、欲張りません。

南禅寺では歌舞伎で石川五右衛門が言う名セリフ「絶景かな、絶景かな~」で知られる三門に登り、国宝の方丈と塔頭の金地院で文化財を堪能しました。

ここは初訪問の場所でしたので、桜以外にも興味のある、狩野派や長谷川等伯の屏風なども見たかったので1時間半以上かけてのんびり見学。

もちろん、桜もこのとおり素晴らしかった!

ホッピングの目的地には、東山、嵐山という東西の2大有名観光エリアを避ける方が良い考えもありますが、僕が歩いたように到着時間を早め、本当に混雑する清水寺や渡月橋を避けるなど、コースをうまく設定することで混雑回避は十分に出来ます。

最後に平安神宮。

谷崎潤一郎の絶賛した艶やかさでは京都でも群をぬく神苑のしだれ桜は必見です。

平安神宮を出て、仁王門通りを西へ向かうと、夕方の琵琶湖疏水にも見事に桜が…このとおり。

6 夕食と買い物は夜桜見物の前に

十分満喫した京都の桜。京都駅に戻って夕食を食べます。帰りも夜行バス。帰りまでにはまだ時間があります。

そこで、夜桜見物なのですが、その前に夕食。

京都駅まではさすがに歩けないので、もよりの地下鉄の駅まで歩いて京都駅まで戻りました。

ここでも極力、混雑するバスは避けます。夕方は特に京都駅に向かうバスに乗るのは大変です。

さて、京都駅では最近駅ビル10階に出来た「京都拉麺小路」で腹を満たします。

「せっかく京都まで来たのだから、もっとおいしい和食を…」とも思いますが、今回は『桜が目的』と我慢。

夜桜見物の前に和食、ついついお酒を入れてしまいがち。

でもその後の夜桜見物の時には夜の寒さが意外とこたえます。季節はまだ春が始まったばかり。

そこで温かいラーメンが最適。

ついでに駅ビルでおみやげの買い物も済ませてしまいます。

さすがにこの時間になると駅のコインロッカーは空いていますので、荷物をもって夜桜を見に行くのがイヤならば、預けてしまいます。

夜桜見物のあと、一番最後に買い物をするのは意外に疲れてしまうのです。

7夜桜見物は京都駅に近い「東寺」で

京都駅から近い東寺は夜桜見物にうってつけです。

帰りが夜行バスであってもJR、地下鉄の駅から近いので気持ちもラク。

それに京都で一番高い五重塔に登る月と桜の組み合わせはたまりません!

一日の最後を締めくくるに申し分ない美しさでした。

心地よい疲れでバスに乗り込んで、あとは爆睡。気がつくと翌朝、終着の名古屋駅でした。

今回のように夜行バスを使ったり、自分の足で歩くのは少人数に限ります。もちろん、京都に前泊するのであれば大人数であっても可能です。

でも、京都の良さは、「歩く」ことで見つけるのが一番。

「千年の都」では、自分の足しか移動手段のなかった千年前の先人たちと同じたしなみ方が、やはり一番だと感じる日でした。

(ねねの道から八坂の塔)

★今回のログ